半年育休取った男が語る、育休で見えたもの。
明日3/1(日曜日)まで休みではあるものの、制度的には本日2/28で半年間の育休が終了となります。
決して休んでいた訳ではないにしても、
半年も本業を休んで別の事をするという事は学生期間を含めても無い事ですので 、
今はかなーり変な感じです。
結論を先に書くと、
皆もっと取る為にネゴりましょう。
会社も1週間でも取らせてあげれる様体勢を整えましょう。
大黒柱的な男性が取得する育休で見えるものは、家庭円満の為に必要な事ばかりです。
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育休取得していると言うと周りからは
あくまで鵜呑みにすると、という前提で書きます。
男性陣からは、
取得出来るなんて羨ましい、取得出来るとしても取るなんて凄い、といった声と共に
仕事休めるのいいですね、といった声もあり、一部の人には育児=休みみたいなもんという意識が見受けられました。
でも育児全力でするのって、私的には仕事以上に疲れます。
仕事も全てが自分のペースでは無いにしても、結構自分ペースでいれますし、
何より食事は自由(そうでない人もいるかもですが)なのがストレス解消になります。
体力ゲージ的には似た感じで消耗してるかもしれませんが、気疲れは圧倒的に育児の方が強いんです。
女性陣からは、
ウチの旦那も見習ってほしい、育児フォローしてくれるの素敵、という様な、
育休取得者というラベルは、相当な好感度ボーナスを得ているかの如く絶賛される意見が多かったです。
でも、私はこの先ほとんど奥さんにおまかせになってしまう訳で、あまり見習って良い事のあるモデルケースではないんでない?と否定的です。
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奥さんとの関係(悪い面)
当たり前ですが、奥さんと子供とずっと一緒にいます。
朝起きる時から夜寝るまで一緒で、それが毎日であり、基本的には1時間も離れません。
子供二人を世話しながらで余裕がないのもありますが、目に付くものを片っ端から注意してしまったりして、喧嘩はめっちゃ増えました。
家の中に一緒にいる大人が増えると軋轢というか、お互いの意見の食い違いとかが露見してきて、
良かれとアドバイスした事でも、相手にとって言われたく無い事だったり、わかってはいるけど直せていない事だったりで、リアクションが悪ければ言った側も機嫌が悪くなって、っていう悪循環。
別れる事を考える事は無かったにしても、子供が2歳になるまでに離婚する夫婦がいるのはうなずけてしまいました。
私は、相変わらず言ってはしまうものの、
前置きで「否定とか批判とかじゃないからね?」とか、
「余裕ある時で良いから家族会議しよっか」と言う様にしました。
褒め言葉や感謝を伝える7割、アドバイス的な苦言3割といった具合で話していくのが、我が家でのバランスな感じがします。
何にせよ、悪い所は目についてしまうので、相手の良い面だけを見る様に努力してみたいと思いました。
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奥さんとの関係(良い面)
奥さんからはよく感謝してもらえます。
そこには他の人との比較とかではなく、純粋に居てくれて助かっているという感謝を言ってもらえています。
また、育児についてはレベルが低い状態の私に対しても、嫌気がささない様に配慮してくれたり。
なんと人間が出来ているんだ!と感心します。
また、奥さんとは18歳から付き合い始めているので、性格なんかは把握しているつもりでした。
とはいえ、母親という一面は知らなかった訳です。
上の子の時は母親になりたてという事もあり、そんなに知らない一面は感じませんでしたが、今回の育休ではそれが凄く見えました。
母親としての奥さんは、精神的にも体力的にもタフで、厳しさと優しさのオンオフが絶妙です。
こんなん上司でいたらたまらんなーという丁度いいアメとムチ。
とりあえず、家の事は心配せずに任せていられる、安心感溢れる母親でした。
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仕事に対する想い
本能的にですが、仕事したいです。
理由を考えてみると、きっと達成感を得たいのかなーという所です。
育児はどこがゴールともわからない、というか無いものでしょうし、何より何が成果か測れないものだと思います。
日々を過ごしていて、いつの間にか子供が期待していた何かが出来る様になっていてっていう。
つまり、達成感はいつくるかわからないんです。
対して仕事は、全体的な計画がある中での一つ一つのタスク完了という達成感があるので、そこが自分にとっては心地いいのかもしれないです。
あとは、ブログタイトルでもある俺の背中を、仕事出来る父ちゃんの背中として見せるべく成長したいというのもありますね。
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育児に対する想い
競うものではないですが、育休を取った人として、他のお父さん達よりは育児スキルが高いべきであると考えています。
具体的には、
公園で子供が遊びに夢中な状態で、上手く帰らせる為の興味をそそる言葉やアクションを持っていたり、
御飯をあまり食べないまま席をたっても、また食べてくれる様になる為の言葉やアクションを持っていたり、です。
少し話が逸れますが、
子供が何らかの理由で駄々をこねてその場から動かなくなった時、
親が「じゃあね、バイバイ」といって、少なくとも子供の視界から見えない位置まで行ってしまうのをよく見ますが、私はあれが大嫌いです。
少なくとも、何のメッセージもない大人の勝手だと感じています。
で、バイバイ以外で何とかしなよ!と思っていましたが、じゃあ何すればいいの?という部分は回答出来ずの状態でした。
行きたい所に行きたいのは大人も子供も同じなので、大人の都合で移動するのであれば、子供に何とかその気になってもらう様にしむけるべきだと考えているものの、
実際問題、どこの子供でも手強いのはわかっているつもりなので、簡単ではないと思っています。
今回の育休では、そうした時の対策としてどうすれば気をひけるか、という部分への練習ががっつり出来た事もあり、これで自分はバイバイを言わないでも何とか出来るという自信を得ました。
育児は、どれだけ余裕を失くさずに相手出来るかかなと思っていますが、
色々なパターンを経験できたお陰で、イライラせずに根気強くその気にさせる為にアレコレ出来ます。
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育休取得したいと考える男性へ
子供は手をかければかけるだけ応えてくれます。
多少強引でも取れるのであれば取り、子供との絆を深めるのが良いと思います。
また、育児を通して奥さんとの絆も深まると思いますし、何かあった時に自分が家庭の中で戦力になれるというのも、これからの時代の大黒柱には求められる事かと思います。
何より、子供の世話してると、純粋に子供の為に頑張ろうという想いがめちゃ湧いてきます。
母親は、妊娠出産でホルモン反応により母親への切り替えが起きますが、父親は子供に触れていく事で父親になるのかなと考えているので、
がっつりと触れ合える時間を得られるのは、例え1週間だけでも取る価値ありと思っています。
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最後に
我が子を通して自分の両親もこんな気持ちだったのかと、色々想像し、
結果、自分は愛されて育つ事が出来たんだと感じました。
反面教師にする事が多かった私の両親に対しても、きっと、父も母もこれじゃいけないと葛藤しながら、上手く出来たり出来なかったりだったんだと思います。
今では、両親から受けた全ての叱りは自分への愛情や心配の形だったと思えるので、両親に対しては感謝しかありません。
昼も夜もパパー!と言って首にしがみついてくる愛くるしい子供が、
いずれは「くそ親父!」とか「うるせー!死ね!」とか言ったりするのかもしれません。
私は言ってきました・・・が、こうした感謝の念から、子供達が言ってきても笑顔で対応してあげれる気がします。
育休で見えたものは、自分の産まれてから今まで、そして子供と生きていくこれからが 、何となく道として見えました。
使命感と言うと大げさですが(既に本文が大げさではありますが・・)、仕事へのモチベーションに活きてきます。
いよいよ明後日復帰ですが、この先はどうなるのか楽しみです。
触れ合う時間は減るものの、しっかりと子供にいい背中見せていけれる様に頑張っていきたいと思います。