俺の背中を見て育つ

子育てを通しての気付きや、嫁とのあれこれ。イクメンとはちょと違う。

金の亡者だから、産休についてのお金も調べたよ

育休半年取得した奴、という事で各方面からいろいろと聞かれちゃいます。 

 

今年の12月出産予定の同期(♀)が聞いてきました。

「みっしぇる、育休とかその周りに詳しかったよね?

 金の亡者だし、計算のとことかも凄い詳しそうだし、いろいろ教えてよ!」

 

言い方は50%盛りくらいですが、まぁこう見られてるイメージは合っているんですよね!

えぇ!!お金大好き!!

 

今回彼女が聞いてきたのは、育休と産休の違い。

プラス、それらの期間でもらえるお金の話という事でした。

 

色んなサイトで既に載っている内容とモロ被りですが、

自分が知りたい情報が載っていない事が多々あったので、なるべく同じ想いをしている人たちの救いとなる様にまとめたいと思います。

 

なお、育休でもらえるお金については細かく書いてる過去エントリーをご覧ください。

 

  • 産休と育休

そもそも産休とは

予定日を含む出産前42日間を産前、予定日を含まない予定日以後56日間を産後と定義。

この範囲内で取得する休業期間を産休と呼びます。

 

 対して育休とは

出産日より子が満1歳になるまで(パパママ育休プラスにより最大は1歳半年まで可)の内、休業申請を出し承認された休業期間を育休と呼びます。

 

産休については、女性が求めなければ出産予定日まで就業可能です。

ただし求めた場合は企業は産前6週間(42÷7日)に就業させる事は出来ません。

負担の少ない簡易作業へ変更してもらう様に求めた場合も企業は従う必要がありますが、簡易作業が無い場合は休業してくれと依頼できます。

※企業都合とはいえ、企業は休業手当を支払う必要はありません

 

産後は産前と違い、8週間(56日÷7日)は女性が働きたいと求めた場合でも企業は就業させる事が出来ません。

いるかもしれませんが、産前は出産予定日まで働き、産後ももっと早く復職出来ないか?と請求してくる女性もいそうです。

ある種伝説ですね。

 

  • 産休でもらえるお金

産休中にもらえるお金を出産手当金と言いまして、支払い元は会社の健康保険組合から出ます。

保険組合からですので、会社が国民健康保険に加入している状況ですと、残念ながらもらえないです。

 

そしてこの出産手当金、育休時にもらえる休業給付金とではかなーりの差があります。

結論を言ってしまえば、もらえる上限額が違うという所なんですが、詳細を説明する前に出産手当金の計算を具体例で見てみましょう。

 

【出産手当金具体例】

計算の基となるのは標準報酬日額と言いまして、詳しくはこちらのサイトをご参照下さい。

で、その標準報酬日額×2/3×産休日数が出産手当金総額となります。

 

例えば、4月50万、5月30万、6月30万の場合

標準報酬日額=110万(50+30+30)÷90=12222.22…⇒小数点以下切り捨て=12,222円

 

予定日=5/12、出産日=5/1の場合

産前休業期間=31日(4/1~5/1) + 産後休業期間=56日間(5/2~6/26) =

出産手当金支給日数87日間

※予定日より早く生まれると支給対象日数は減ります

 

標準報酬日額(12222) × 出産手当支給日数(87) = 手当金(1,063,314)!! 

 

ちなみに、これは休業期間が確定してからの申請となる為、最速で出産のタイミングで産前分、産後期間についても56日経過後となります。

このタイミングは企業側のキメなので、自社担当社員か健康保険組合に確認しましょう。

 

ちなみに弊社では、産前産後まとめての申請に統一しているとの事で、産休期間最大の98日が支給対象、つまり約3ヶ月丸々無給ですが、どかーんと大金が入ってくる事になります。

一括支払い嫌いじゃないよ!

 

ちなみにこの出産手当金、H26年4月より、産休期間における社会保険料が免除となっています。

以前は免除にならず、会社から別途請求書きてた暗黒の時代があった事を思えば、昔よりは遥かに環境は良くなっていますね。

 

なお、育休でもらえる休業給付金には上限がありますが、こちらはあって無いような物。

というのも、標準報酬日額には等級という考えがあり、最大で47等級が設定されています。

この47等級、標準報酬月額は121万円という設定で、4〜6月の額面給与平均が117.5万円以上の人が適用されるんです。

つまり、121万円÷30=40333=標準報酬日額となり、この2/3(=26,888円)が出産手当金となります。

 

育児休業給付金は1ヶ月最大28万5,420円、対して出産手当金最大は83万3,555円!!

パネェェェェ!!

 

要は、最大は置いておいて、たまたまでも計算でも何でもいいから4~6月が高給なら勝ち組になれるという事ですね。

 まぁ、その場合は保険料やら年金が高くなってしまうのはデメリットですが。

とはいえ、手当金や給付金は所得にカウントされないので、年末調整や確定申告で結構所得税の還付が見込めると思います。

 

 

  • おわりに

結局、どんな給料でどんなタイミングで取得すると損になるとかならないとか、そうした細かい部分も含めて詳細なシミュレーションを一回やってみたいもんです。

 

そして、調べると色々思う制度に対する不満とかある訳ですよね。

金銭面の優遇が制度として見えやすいですが、もっと取得しやすい環境づくりへの優遇だとか、地域行政主導の互助環境構成だとか、そうした動きがもっとあっていいのになと思ったり。

今はもう動いているけど、そんな情報がまだ公開されてないか知らないだけという状況な気はしますが。

 

何にせよ、昔よりはいい風になっていってるという感じは受けます。

後は制度ではなく、周りの理解であるだとか、人間性の部分をどう育んで行くかは課題ですよね。

 

いやー、前回公開した時に比べて内容変わった感あるぅ。